2020年

2020/8/1 これが最後の親孝行?

2020年もあっという間に半年が過ぎました。
世界は大きく変わり、人生に何が起こるかわからないことを痛感。
やりたいと思ったことは、悔いの残らぬよう、早めにアクションを起こそうと思い、一か月前の7月1日からピアノ教室に通い始めました。
 
いとこの影響を受けて、小学生の頃から高校二年生までエレクトーンを習っていましたが、ピアノを習ったことはありません。唯一、中学三年生の時の合唱コンクールでピアノ伴奏者として「カリブ夢の旅」という曲を弾くために当時の音楽の先生から短期間ピアノを教わったくらいです。
この合唱コンクール、当時僕は14歳位、反抗期だったのか、僕は母が来ることは承諾したのですが、父が来ることを拒んだのです。合唱コンクールで僕たちのクラスは準優勝、父は未だに僕の演奏を聞けなかったことを残念に思っています。
 
6月初め、断捨離中の父から「家にあるカセットテープやMDを処分したいのだけど問題ないか?」と連絡がありました。
写メを撮って送ってもらった中に「91年合唱コンクール」と書かれたカセットテープがありました。

 ↑ カセットテープ       ↑ 当時の合唱コンクール(こんな風にピアノを弾いていたことが不思議です)
そんなカセットテープが存在したことを思い出し、父にCDにしてもらえるお店に持っていくようお願いをして、約1週間後、CDになって戻ってきました。
「カセットテープが劣化していないか?」「まだ聴けるのか?」僕自身とても心配でしたが、父の話によるとクリアに聞くことができるということでした。
聴き始めた頃、感動のあまり興奮気味で連絡があったのが、約2時間後、全てを聴き終えた父から「何かがおかしい・・・」と。
演奏も合唱もあまりにもうますぎる、それに、準優勝で表彰されている演奏者が「よこみぞたろう」と言われている(共通点は「たろう」)、等等。不可解点な点が多過ぎました。
結論としては、合唱コンクールの自由曲を決めるために、音楽の先生が僕に渡したカセットテープだったようです。
確かに、カセットテープにも「候補曲」と書いてありました。これにはかなり失望。
もう一度、あの時の合唱が聞けると思ったのですが。。。
もう少し生まれるのが遅ければ、こんな風にYOUTUBEに残っていたことと思います。残念で仕方ありません。
 
父の教育方針で、僕は小学生の頃から、習字、水泳、野球、英会話、エレクトーン、色々な習い事をさせてもらっていました。父が仕向けたことでもあるのでしょうが、僕も決して嫌だとは思いませんでした。
この数年、父から「最後のお父さんのお願いだ!ピアノを習ってくれ!」と言われ続けていましたが、この年になってピアノを習うというのは、かなり抵抗があり、「仕事もあるし、海外だし、習うのは大変だよ」と言って、取り合っていませんでした。ただ、最近、友人がピアノを弾いている動画をFacebook等で見ることがあり、自分自身でもピアノが弾けたらいいなと思うようになり、今回思い切って習う決断をしたのです。
初級からのスタート(「バイエル」は聞いたことありますが、初心者用のレッスン本だったのですね)  
 
最初は家にピアノがなかったので、仕事の空き時間を利用して、ピアノ教室の空き教室で自主練をしていましたが、想像以上に楽しいと感じるようになり、先日、我慢できずに電子ピアノを購入してしまいました。(数年後、これがただのオブジェにならぬよう祈るばかりです)
今は毎朝、毎晩、こんな感じで淡水河を眺めながら練習をしています。


30年前、父に聴かせてあげられなかった「カリブ夢の旅」を聴かせてあげる日も、そう遠くないことと思います。