序章 ~2002 東京序章「人生、山あり谷あり。人生がうまくいっている時は、決して調子に乗らず、次に来るスランプに備え、しっかり蓄えをしておく。人生がどん底な時は、その状況を冷静に受け止め、やがて訪れる上向きになる時を静かに待つ。」誰もがわかっていることかもしれないけれど、それが僕が今までの人生の中で学ん
序章 ~2002 東京2. 家族の存在意義結果が出たその日の夕方、母は病院を去る際にエレベーターホールで僕の手をさすりながら、涙を流してこう言ったのを今でも覚えている。 「癌じゃなくてよかった。私があなたの病気を代わってあげたかったわよ。」
序章 ~2002 東京3. 散らばったジグソーパズル僕の当時の状況は、自分一人の力ではどうにもならない状況であった。精神科に行く息子を持ってしまった両親を哀れに感じたが、自分が自殺するよりはましだと思い、思い切って両親に精神科に行きたいことを話した。
序章 ~2002 東京4. 希望の光2002年1月中旬、ニューヨークから戻ってきた後就職活動を始めたが、当時はまさに就職氷河期真っ只中。全く興味のない会社の法務部等に応募してみたものの、それでも内定などもらえなかった。