2003~2007 台北8. 僕の運命をかえた台湾台湾では日常的で些細なことだが、日本ではなかなか見られない光景のため、こういう場面に遭遇した日本人観光客は、僕と同じように台湾を大好きになって帰っていく。
2003~2007 台北9. 緣2003年夏、台湾で暮らし始めて数か月が経った。この時点で僕はまだまだ将来の不安はあったものの、台湾の生活はとても気楽で毎日が楽しかった。 日本には規則が多すぎて、人と少しでも異なることをすると冷ややかな目で見られる。
2003~2007 台北10. 予感2004年夏、日系の人材紹介会社から台湾人総経理の特別助理(社長特別秘書)としての内定をもらったものの、経験をしたことがない業務が沢山あったことや、当時の年齢にしては割と高い給与だったこともあり、総経理の期待に背くわけにはいかないというプレッシャーがあった。
2003~2007 台北11. 虫の知らせ2006年秋、両親が台北に遊びに来た。その夜は、日本語の話せる仲の良い同僚を集め、みんなで北京ダックを食べに行った。父はマイペースにいつものように息子自慢を始め、それを母が「うちのお父さん、変わっているでしょ!?」